「これで紙の山がきれいさっぱりなくなるぞ!コンピューターが会社に初登場した時そんなこと思ったっけなぁ。。。」
積まれた図面と見積書の紙の山々の隙間に、キュッと縮めた両肘とPCのスペースをどうにか確保してブツブツ。
"紙"というと思い出す数年前の上司のぼやき姿です。
そう、年々データ化されているとはいえ、紙が消滅するということは決してないようですね。
ところが一方、"書く"ことは格段に減っているような。
おかげで"手で書くこと"それ自体が特別な意味を持つようになり、
「手紙くらい手書きで書きなよ」「手書きの資料を提出なんてはずかしい」・・・TPO使い分け必須の最近です。
個人的にでいえば私は、文字から伝わるそれを書いたときの気持ちまで時と共にとっておきたいもの、
例えばスケジュールなんかは未だにiPhon入力ではなく手帳にオール手書き。
そして思いついたことや将来実現したいこと、そんなことをそのつど勢いで書く妄想ノートも。
その妄想ノート、今年は文具店『カキモリ』で自分だけのノートをオーダー。
古くからの職人技術と新しいものが心地よくミックスされつつある蔵前界隈に、
最近できたハイセンスで懐かしい雰囲気の文具店『カキモリ』。
そのHPといいShopCardといいお店常設の蔵前Mapといい、文字色、大きさ、手触り、すべてが大好きなお店です。
贅沢にもネーム刻印までしちゃったノートは、想像以上にしなやかでホカホカする手触りにできあがってきました。
今年は一日一日を大切に丁寧に計画。そして実行する年にしよう。
そんなノートを買ったときの気負った気分までも残してくれそうなノートです。
そしてその思い出にそっと寄り添ってくれるかのように、なんとも優しげな店主さんの物腰も素敵なお店ですよ。
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感慨深いわぁ。ちょっと近いものを最近感じたので、
そのキッカケとなった文章勝手に紹介しちゃう。
かつて文具には序列があった。校門前の雑貨屋で千代紙や糊を買うに始まり、頂点は百貨店で買う外国製万年筆であった。そこへ登りつめるまで、シャープやボールペンなど文具の階段を上がる。そして遂に舶来のペンを手に入れた時、少年少女は晴れて大人の仲間入りを許されたような自覚を持った。
(安達信孝)
手書き万歳。
投稿情報: natsuyo | 2012年3 月14日 (水曜日) 15:20
なつりん、まだ日本だった?もう出発したか?とついさきほどブログチェックしたとこでした(笑)
文具の進化って世代それぞれの思い出とともに・・・って感じするね。
私たち世代は、鉛筆の存在が急激にうすらいだかと思えばいつのまにかワープロからコンピューターへ。超ハイスピード変化のなかだったような。でも未来はこんなのものんびりに感じるほどハイスピードに変化してるのかね。
考えて見れば初めておこづかいで買ったのは文房具だったなぁ。
私もずいぶん手書き減っちゃったけど、この感覚忘れないように。手書き万歳(^^)
投稿情報: sumijunko | 2012年3 月14日 (水曜日) 15:39
natsuyoさん!
junkoさん!
う~ん、小学生のときから文房具屋さんに入りびたりの私にとっても、常々思い考えていることばかりなので、うんうん、そうそうとうなずくことばかり。道具が変わっても、その手書き感覚を忘れない。これは音楽でも一緒ですね。理科の観察ノートが方眼だったので、右に観察した花や虫を描いて、左には見出しを太くして、本文はやや小さめに、絵に回り込むようにして...。これって、今の私のBLOGと同じなんですね。
果たして、新しいノートに何を描くのかなぁ?
そうそう、昔しょっちゅう行っていた青山のON SUNDAYSって知ってますか?(よく行っていたのは1975-1979の話ですが)
うん、この話は膨らませてノートに書いてある断片と組み合わせてBLOGにしようっと。
投稿情報: Borinquen | 2012年3 月14日 (水曜日) 19:12
OnSundays!!ワタリウムですね!
あの紙のにおいが、こもりにこもってます。って空間がまた良いんですよね〜
っというか!1975年からあったのですか。私が知ったのは、それから10数年後ですね。あはは。近くのやたら大きな無印もフラフラしてました。
やっぱり文具には、皆それぞれにその人独自の思い出がセットになってますね。
場所とか、夢中になっていたこととか。そんな文具との思い出、今後も続いていく予感です。
投稿情報: sumijunko | 2012年3 月14日 (水曜日) 20:32