十数年前。
名曲「神田川」さながらの貧乏暮らしで過ごした原宿、神宮前。
先日、代々木競技場での「大イベント(笑)」に向かう道すがらふと当時を思い出し、
今日はつい古い写真をひっぱり出してみました。
最近では、とんとお見かけしないポラロイド写真はなかなか味がでて良い感じ。
当時といえばとにかく多感な十代から二十代前半の頃のこと。
恋愛やら勉強やら将来やら、頭パンパンにして毎日ひたすら行ったり来たりしたのがこの表参道けやき並木道。
チェーン店なのに頑張ってガウディ風内装の喫茶店シャノアールは、その時々の目標のための勉強スペース。
空間づくりの仕事へ憧れたのは、季節の変わり目の真夜中に、
ハナエモリビルや同潤会アパートのショーウィンドウを一斉に飾るかっこいい職人さんたちの姿をみて。
いつか大人になったら毎晩ここで一杯やるのだ。と、横目に見ながら通り過ぎたオープンカフェ、オー・バカナル。
変化激しい原宿界隈のこと。
もちろん多くの建物は様変わりし、暮らしたアパートも大家である祖母が他界して今は駐車場に。
夜は友人宅までスウェット姿でフラフラ歩けた閑散とした裏道は、今やウラハラとかいう若者ごった返す道に。
そんなすっかり変貌をとげた並木道には若かりし頃の私の痕跡は何もないのだけど、
でもやっぱり今でも歩けばなんだかしんみり懐かしい気分。
道を彩る今ある建物は、すべて移り変わる一時のもの。
いつまでも残るのはそこを通り過ぎた人間の思いなんだな。
さて、ただいま暮らす我が家の前には新しい道が建築中。
どんな人々のどんな思いを抱えていく道になるのか。楽しみである。
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Junkoさん
私の場合は、もう少し遡った70年代半ば。キディーランドの横の古着屋に良く出入りしていました。
その後、セントラルアパートをひやかしレオンでお茶。出来たばかりのBEAMSで服を見てたり。
ハナエモリビルの地下の骨董屋も目の保養で覗いたりも。
渋谷の一部、下北沢の坂道、キラー通りのOn Sundaysやトニーラマ…仙台から出てきたばかりの
私には刺激がいっぱいでした。それでも、興味が東京から離れて、NYやプエルトリコへ飛び火してからは
それらとも疎遠になってしまいました。
住んでいた場所が変貌してその風景に押し戻されてたじろいでしまう感覚ってよく分かります。
それだから、なおいっそう今住んでいる場所にこだわりをもっていたい。そんな思いもあります。
ベランダからの圧倒的な風景、まるでその暑い風も感じてしまいそう。ちょうど、その頃GIOSで
走っていたんですヨ。ホントゥ〜〜ニィ、暑かったです(^^;
投稿情報: Borinquen | 2011年7 月 2日 (土曜日) 22:10
うわ!骨董屋!懐かしいなぁ。
私も行きましたよ。BEAMSも。見るだけですけどね。
ママボリンケンに初めてお会いした時、まず思い出したのはハナエモリビルでした(笑)
そうやって永い年月、様々な年代の人の思い出を抱えて、がっつり力強く今も時代に踏ん張ってる街って、かっこいいですよね!
しかし、今日のボリンケンさんの打合わせ日を間違えおとぼけ事件は笑ってしまいました。
投稿情報: SumiJunko | 2011年7 月 2日 (土曜日) 22:42